ベルリン1919
クラウス・コルドン著『ベルリン1919』を読了。
ベルリンの1918年秋~1919年冬のある貧しい一家と革命の話。
三部作の第一作目。
原題は違うけど、この邦題は分かり易くてグーだ。
この時代のドイツは、世界史でもあんまり触れられなかったなあ。
確か資料集でローザ・ルクセンブルクが演説してる写真を見たような気がするってくらいで。
あ、キール水兵の反乱は書かれてたか。でもそれくらいだね。
そんななじみない時期だけど、臨場感あふれる物語に引き込まれた。
スパルタクス団や水兵がやたら身近に感じられて、すっかり肩入れしてしまい、誰も死なないでぇぇー
と祈ってたけども・・・。
主人公、ヘレ(ヘルムート)がしっかりしててかっこいい。
そして憂いのハイナーとムードメーカー、アルノとの友情がいい!
第一次世界大戦が終わって、市民は皆ただ食料が欲しい、平和になってほしいと願っているにもかかわらず、なぜ争いは続き、旧体制派が勝利していくのか?
果たしてどうすればよかったんだろう。
老人オスヴィンは、前の革命でも何も変わらなかった、今回もだめだろう、と言うけど、やはり私もヘレと同じようにただ見ているだけでは何も変わらないと思うし・・・。
ヘレとフリッツの関係はこれからどうなるんだろ。
政治観が違う(彼らは暮らしぶりも違うけど)ことですれ違っていくのが悲しいが、物語を読んでいくと、もうどうしようもないじゃんこれ、という気もする。
次はナチス時代に入るので、ヘレたち家族の運命が心配で、読む踏ん切りがつかない・・・でも夏休み中に読みたい!
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